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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループA
活動日:2004年10月4日(月) 夜
記録者:K.KUWAHARA
内容
藤野合宿での稽古風景と、課題、創作演技のビデオ鑑賞。
準備運動、足を開きながら腰を落として「シ」の音発声。
膝を付けて、軽く腰を落とし、両腕を軽く曲げ、身体が力まないように、丹田に
意識をもってヨカナーン。
インスピレーションの訓練。言葉の連想。
感想
約半年ぶりのワークショップへの参加でした。やはり身体を動かせる時間が
あると、体の調子がよくなる。食事も一段と美味く感じた。ファリファリをしてい
ると、自分の体の動き、使い方と真正面から向き合える。まだまだ自分の身
体の未知な部分を開拓していって、伸ばしていきながら、自分も成長させてい
きたい。
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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループC
活動日:2004年11月17日(水) 夜
記録者:M.NAKAMURA
●ベーシックU・・・
基本テクストで一人が場を支え、言葉の組み立て等も用い、空気の流れを作
る。他はその空気、言葉を感じ取る。
●今日の話・・・・
@自己表現の場について
・現代、自己表現の場が広がりつつある。それはリスクはあるが、おもしろい
ことである。
演劇についても、「現在」、「現実」、「現代」の流れを見て、
表現手段やスタイルを見極めていくべきだ。
古い固定観念にとらわれず、様々な方法や手段があってよい。
今、時代は変化の時期にある。
現在起こっている変化を敏感に感じ取ろう。
Aファリファリについて
・まずは感情を基盤とせず、エネルギーで言葉にアプローチしていく(組み立て
はその次)
・変に慣れることなく、色々と挑戦する。即興感覚で毎回出会っていく。そうす
れば、一回一回が新鮮でおもしろくなる。
●Fサークル・・・・「ヨカナーン」テクスト、「オレスト」テクスト、「アンドロマック」
テクスト、「サロメ」テクスト等、様々なテクスト使用可。
・注意されたこと
@自分だけの世界や、内に内に入り込むようなナルシスト思考(ナルシチズム
的)な。
「鬱」傾向にならず、視野を広げ空間全体を見、感じてサークル内に入る。
Aテクスト使用法・・・役になりきるのではなく、言葉、セリフ、文を伝える
<語り手の自分>(語る主体)として言葉を発する。
自分というフィルターを通して発語、組み立てをする。
※引かない! 入り込まない! 広く見る!!
[反省と感想]
なかなか空間に入っていけないのは、圧倒的なパワーに押され、<場>を客
観視してしまうからだと思う。自らの力量不足を痛感し、一歩が出ない。それ
に加え、チャレンジ精神の欠落も明らかだと言える。出来ない事は分かってい
るし、自らを高めるための場なのだから、もっと貪欲に挑んでゆく事も必要な
のではないだろうか。行動してみないと気づけないことは多い。私は私のペー
スで、これからも挑み、行動してゆくつもりである。
今まではテクストに対し、自分はどういう立場で向き合えば良いのか、至極曖
昧だった。役作りをし、小芝居をすることを求められているのではない事は解
かっていたが、なんだかピンとくるものもなく、セリフから感じ得た「それっぽい
感情」を、重さに変化をつけて組み立てていく・・・のか、どうなのか・・・?という
感じだった。しかし今回、これについて答えとなるものを提示された。正直やっ
と、すっきりと理解できた。しかし、理解できてすっきりしたのと同時に、言わ
れるまで理解に至らなかった自分に、悔しさを感じた。
答えを言われるまでのヒントの段階で、理解していけるようになるのが個人的
な理想。そのためにも、今まで以上に身体に加え、頭も効率的に活用してい
かなければと思った。そして自分自身が、向上心をもって挑み続けられる心
地よさを実感している以上、ファリファリへの挑戦は、簡単には終わらないし、
当分やめられないだろう。
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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループC
活動日:2005年1月12日(水)夜
記録者:N.HASEGAWA
内容
1 インフォメーション
ワークショップメンバーの公演情報・日韓ドラマリーディングの話・第四期林ゼ
ミの卒業公演の話
2 各自、首から順に旋回運動
3 腰を落として基本テクスト発語
5割程度の声で→8割程度の声で→息継ぎのときに鼻から吸い声の振幅の幅
を大きく→ファリファリ基本運動からのフォルムチェンジ
4 ファリファリ・サークル
@順番どおり→人数が増やされていく→順不同に→基本テクスト以外のテク
ストが入ってくるA全員で順不同で始まる→基本テクスト以外のテクストが入
ってくる
感想
一年以上ぶりのワークショップ参加であった。率直な感想は、いかに自分がこ
の一年間何もしてこなかったかを思い知らされた一日だった、という事だ。ワ
ークショップを離れていた間、身体を意識する事などは無かったせいか首から
の旋回運動をしているだけで体が悲鳴を上げる。腰を落として基本テクストを
言うときも思うように負荷がかからない、気が付くと体が楽な方へと勝手に動
いてしまう。自分でも情けなくなるような声しか出てこなかった。フォルムチェン
ジからの基本テクスト発語でようやくカンを少し取り戻せた。そしてファリファ
リ・サークル、僕は二回とも見学だった。いや見学でよかった、見ていてもはじ
めは正直、全然わからなかった、何処で入ればいいのか、何処で壊せばいい
のか。どうやら身体だけではなく、感覚までさび付いてしまったようだ。だが観
ているうちにダンダンと苛ついてくる、参加したくてしょうがない。パワーが否応
なしに伝わってくる、さっきまで自分が叫んでいた声とは明らかに違う力強い
声。面倒くさがりで稽古嫌いの僕にしては珍しく体がうずいた。だが焦ってもし
ょうがない、もともと身体を使うのも声を出すのも苦手なのはわかっている、少
しずつでかまわない今度こそじっくりやるんだ、そのつもりで戻ってきたワーク
ショップ。そんな事を考えているうちにワークショップ終了。
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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループC
活動日:2005年1月19日(水) 夜
記録者:N.HASEGWA
内容
1、センターに椅子を置き、各自身体を感じながら移動→言葉を出せる状態に
なったら各自台詞を言う、テクストは自由。
林先生からのアドバイス
全体の中での自分の位置を意識する。
言葉を体の中にもぐりこませたり、意味を考えたり状況にあわせる。
怖がらずにどんどんチャレンジをする。
2、インフォメーション
3、ファリファリ・サークル
感想
前半の椅子を使った稽古は、一時間以上一度も止めずにやったが、正直何
度も集中が途切れてしまった、移動しようとするたびに身体はこれでいいの
か?と余計な事が頭をよぎってしまう、集中しなきゃと思うとその場から動けな
い、台詞を言うなんてとんでもない、焦ってしまいドツボにはまった。僕の弱点
はどーも余計な事を考えすぎるらしい。何とか集中して台詞を言おうと思うの
だが、考えてみると僕は基本テクストしか覚えていない。始まる前の説明でテ
クストは自由、「実験・創造工房」で使ったものとかこれから使おうと思ってい
るもの、または創作でもかまわない、ただし基本テクストは不可との事。ます
ます焦ってしまった、かといってウロウロしているだけでも始まらないので、こ
の際、基本テクストでいいやと思いつつも、どうしても自分の身体を第一声が
言える状態にまで持っていけない、何度もトライするのだがどうしても言えな
い、軽くパニックである。結局なんとも消化不良で終わってしまった。
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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループC
活動日:2005年2月16日(水)夜
記録者:K.KUWAHARA
今月から新メンバーが加入してきたため、水曜日は基礎を確認しつつ、シン
プルなトレーニングを行っているようだ。
こちらとしても、基礎の再確認は非常に勉強になる。新たな発見も出てきた。
ファリファリの基本運動(個人)から、二人一組になって相手との合わせで基
本運動。そのあとF基礎T(相手と向かい合い、お互いに基本運動。機を見
て、相手との位置を瞬時に入れ替わる。入れ替わった時には相手と向かい合
っている。タイミング、速さはお互いの呼吸で判断する。これを繰り返す)に進
む。
説明役に指名され、林さんとF基礎Tを行った。かなり久しぶりである。
相変わらず、林さんと対峙する時は緊張する。
林さん自身は説明をしながら何気なく行っているのだが、こちらは気を保つの
で精一杯である。
剣を持った達人と対峙したら、こんな感じなのだろうか。気を緩めたら瞬時に
斬られる。そんな気迫(気)を感じる。
時に早く、時に緩やかに、相手の動きを感じながら、仕掛け、受ける。
何度かすれ違い、徐々に回転数が上がっていく。
自分でも気づかないうちに、振り向きざまの重心のブレが徐々に大きくなって
いっていたのだろう。やがて、向かい合った時に、僕の身体はまだ半身に開
いていたのだが、林さんはすでに最初と変わらない態勢で<スッ>と立ってい
た。
その瞬間、「斬られた」と思った。
すれ違い、振り向いたときには、いつでも・どこにでも動ける態勢に戻っている
のである。無駄な動きがまったく無い。
居合いに似ている、と思った。
静かに、最小限の動きだが、気は常に周囲に満ちている。押し返さなければ
瞬時に斬られる。そんな緊張感。
もちろん、真剣で斬りあったことなど無いので、あくまでたとえだが。
ファリファリが剣術と違うのは相手に勝つためのものではない、というところで
はないだろうか。(剣術も突き詰めればそうなのかも知れないが)
以前、林さんが「自ら動くのではなく、相手に合わせるのでもなく、相手との間
に生まれる関係性に動かされてゆく」と話していた事がある。
自分の内に入りすぎてもいけない。相手に囚われすぎてもいけない。関係性
に身を預けられないといけない。思考の面でも。
緊張して力んだ<からだ>ではできない。
緊張を保ちつつ、弛緩させる。そんな<からだ>。
ふわぁり。ふぁわり。
まだまだ、遠い。
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ファクトリー活動記録
活動形態:演劇ワークショップ グループA
活動日:2005年3月7日(月)夜
記録者:K.KUWAHARA
二週間ぶりのWS。林さんもヨーロッパから帰ってきたばかり。お疲れ様で
す。
今日のWSは基本運動を中心としたトレーニングだった。
<ハコ>の姿勢から、右(または左)に体重移動させ、片足が自由になった状
態にする。その足を軸足に引きつけ、軸足の前を通り、反対側へ。自然に、
身体は半回転し、同じ体勢で後ろをむくことになる。
初めはゆっくりと、徐々に素早く繰り返していく。
足を引きつける際、丹田にグッと力をいれ、振り返るときは解放する。感覚を
つかむ為、手を丹田の位置にもって行き、動きに合わせて握り、開く。
<ツメ>と<ヒラキ>がこの一連の動作に組み込まれているのだ。
そのあと、二人組みで基本運動から位置の入れ替えを行う。この時も<ツメ
><ヒラキ><回転><直線><速度>を相手との呼吸で使い分けていく。
シンプルだが、相手との呼吸に集中していないと、途端に空気が崩れる。「相
手に合わせるのではなく、お互いが場を支えあっていく」ことが重要。
向かい合って「おい」「おい」の繰り返し。ここでも<ツメ><ヒラキ><速度>
がお互いの間で繰り返される。
年明けから常に、基本に立ち返ったトレーニングを行っている。そのためか、
新しい発見が多くある。
一度歩いてきた道を、経験を踏まえてもう一度通る。その繰り返しなのかもし
れない。
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