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活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年8月4日(月) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
●お話
歌舞伎について。阿国歌舞伎からの歌舞伎の歴史は、幕府との戦いだった。
それだけ歌舞伎は民衆に愛され、民衆を動かす力があると畏れられていた。
ただ、今の歌舞伎は明治以降に作られた制度などによる妥協の産物である。
などなど。
◎内容
・まずはスクワットの姿勢で「カサンドラ」テクスト発語を八割くらいで発声。姿
勢を変えてスキージャンプの姿勢で両手を前に出し、「カサンドラ」発語。終わ
ったらもう一度スクワットの姿勢でさっきよりもやや強く「カサンドラ」発語。
・四人一組でF基礎U。はじめは声のみ。徐々に身体も使い、仕掛けていく。
また、言葉の最後が抜けないように、最後の一音まで意識して。
・「カサンドラ」発語によるファリファリ・サークル。全体の流れの中でも自分を
意識して。受けと仕掛けを。自分の中でも組み立てをして場の空気を壊さない
ように。このときも最後の一音が抜けないように意識し、自分の台詞を一小節
の音楽としてリズム・声の高さなど組み立ててみる。
●お話
音楽的に組み立てると言うのは、「感情が高まると歌になる」という部分に当
てはまり、要はそれをどう組み立てるかというだけのこと。元来日本語が持つ
ダイナミズムを活かして、拍を意識すると音のない部分をどう持たせるかとい
う部分が見えてくる。外国人からみると日本語は呪術的な聞こえ方をするらし
く、それだけ強い言語なんだと。場を支える力を持たせるにはまず組み立て
から。特に言葉の最後が抜けてしまわないように、音のない部分も拍としてカ
ウントするようにと。外国と違い、日本において「無」は「有」を内包したものだ
ということを意識するとよい。
○感想
今日は特に「拍」について教えられました。音楽的に見れば、休符の部分も拍
はあり、リズムを生み出す重要な部分になっている。それを台詞に応用する
だけ。「感情が高まると歌になる」のように、言葉と歌は根っこが繋がっている
から。要は息を吸う時や間を取ったとき、その無音の時間をどう埋めるかとい
うこと。とりあえずは拍意識で、感情云々は後付けでいいとのこと。なかなか
思うようにはいかなかったが、そのうち慣れてくるだろうと思う。無をいかに有
に持っていくか。精進しないといかんなぁ。
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活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年8月6日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・まずはいつもどおり屈伸、伸脚などのストレッチから。各自で身体をほぐす。
・舞踏の歩き。上を向いて腰を落とし、やや前傾姿勢でゆっくり歩く。首がとて
もきついです。
・舞踏の歩きその2。やや腰を落として上半身は真っ直ぐに立つ。重心を片足
に乗せ、ゆっくり逆の足を前に出し、持ち上げ、下ろし、軸足の半歩前に戻
す。戻した足を軸足にして反対運動。繰り返して歩く。腰がしっかり入っていな
いとふらふらしてしまいます。
・鏡に向かって舞踏の歩きその2の続き。腰に手を当て肘を張り、途中までは
同じだが、今度は出した足を引かず、そのまま前に下ろし、顔は前を向いた
まま半身になる。肘や膝を真横にひらく。横から見て肘が身体と重なるよう
に。重心も真ん中。腰が浮いたり上体が反ったりしないように注意。どちらか
と言うとやや前傾。
・舞踏の歩きの続き(上を向く方)。両手を前に伸ばして力を抜き、あとは同
じ。きっと気持悪い動き。
・十分間の休憩。
・スクワットの姿勢から基本テクスト発語。八割・九割で一回ずつ。脱力して。
上体を起こして、左右体重移動。背骨を柔らかく使い、身体をほぐしながら。
腰のねじりを入れてF基本動作。スローになり、止めて、5回チェンジから基本
テクスト発語。チェンジによって身体の内面に仕掛けて基本テクスト発語に入
る。テンションは高く。組み立てなども意識して、途中で抜けないように。2回
繰り返し、今度は一人が基本テクスト発語で場のテンションを支え、残りの人
は基本テクスト発語を受けて動く。これも何人かやる。
・四人一組で「すばらしいわ」テクスト反復発語。どんどん仕掛けて。語尾を落
とさないように、前回の「拍」を意識して、限界まで出し切る。
・「カサンドラ」テクストによるFサークル。「すばらしいわ」反復発語と同じ感じ
でどんどん仕掛ける。空間を広く使い、テンションは高く。そのままの空気をキ
ープして、根岸・鈴木、「すばらしいわ」発語に入り、加藤・西は小さく「おい」の
反復発語の掛け合いで地をキープ。そこから根岸さんが『やよいの空』に入
り、ほかの三人は場をキープ。加藤・西、「おい」の反復発語の掛け合いから
『正午の伝説』へ。が、入りが上手くいかず失敗。どこか別空間へ抜けないと
は入れないとのこと。
○感想
今日やった舞踏の歩きは大変きつかったです。首とか特に。明日とか変な痛
みが残ってそうです。まあ、きついぶん自分の身体を意識しないと出来ない動
きなんだろうと思います。腰を入れたりね。休憩後の「ヨカナーン」発語はまた
しても抜けるなと指摘されました。最近ずっとですが、どうも上手くいかないん
ですよね…。困った。「カサンドラ」発語の時は意識的に動き回りました。ただ
し、止まる処はしっかり止まるように、空間を意識して。どこまで出来てたかは
わかりませんが。『正午の伝説』に関しては久し振りだったのと、加藤が初め
てだったのもあって上手くいかず。次こそは、といった感じです。
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活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年8月6日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・まずは林式三点倒立。両手を組んで頭の後ろに当て、肘と頭で。三点倒立
が出来たら、その状態で呼吸に合わせて、吸ったらつま先ポイント、くんばくし
て、息をはきながらつま先フレックス。慣れてきたら息を吐く時に「おー」と声を
出す。首や喉に力が入らない状態を探しましょう。
・三点倒立に疲れたら林式マッサージで身体をほぐす。互いの呼吸を感じな
がら。これもファリファリの一つ。
・ここで本日のゲスト、芹澤が登場。せっかくなので無手の稽古に入りまして。
まずは正拳、前蹴り、足刀、後ろ蹴り、回し蹴り、前蹴り足刀など、基本の型
から。ダブルなどもやって、軽めの立ち回りに。何人か身を交代して、休憩。
・休憩後は芹澤の見守る中ファリファリ。基本動作から、五拍のチェンジ、基
本テクスト発語。のっけから全開です。何度かやって、ファリファリ・サークル
に。テンション上げて、空間を支えながら、仕掛け、空間構成も忘れずに。入
りや、台詞の組み立てもしっかり考えて。
○感想
今日は前半に芹澤指導のもと殺陣といういつもとは異なることをやった。ま
あ、たまに違うことをやるのもいいのかもしれないが、どうも前半、皆芹澤を知
っている(というか去年同じクラスだった)せいか、遊びのような、なあなあな感
じになってしまっていた気がする。特に無手の立ち回りの時。本来なら命のや
り取りになるようなことだから、「隙を見せたらやられる」位の殺気と緊張感が
なくてはならないのに、爆笑しながらの立ち回り。ほんと、「何の稽古にもなっ
てない」感が否めませんでした。笑ってごまかさないで、出来ない、わからない
なら、せめて空気だけでもそれっぽければ、なんとなくそれっぽく見えるのに。
なんだかもどかしい感じでした。後半に関しては、まあ、いつもの感じでした。
しかし自分に関しては、相変わらずどこかで抜けていて、ファリファリをやって
いる自分が自分のことに感じられず、内面が空っぽ。結果、表面のみそれっ
ぽくやってごまかして、それで当然のように抜けていると指摘され…。最近じゃ
これもいつも通りの感じか。こんないつもどおりじゃ駄目なんですけどね。はぁ
…。
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活動形態:演劇ワークショップ
活動日:2003年8月29日(金) 19:00−21:00
会場: 新宿村43スタジオ
記録者:M.TOYODA
ワークショップに参加するのは二ヶ月ぶりになる。
前回は「カサンドラ」テクスト発語をやった際に、「言葉」に自分の「感情」をも
たせてしまったので今回はその時の自分の感情を入れることでなく、言葉は
その場で意味を持つようになるべく「音」として発音するように心掛けた。
ファリファリの基本運動
相手の動きを目で見て相手との空気を同調させようとしてしまう。目で見すぎ
てはだめで、感覚〔自分の身体・肌全体〕でとらえるように指示される。ファリフ
ァリは直感や感覚を養うものであり、自分のやり方が間違っていたことに気づ
く。
ファリファリ・基礎U
聞いている時、流れの切れるのがわかる。自分が入ってみると、その「切れ」
がわからない。
自分の前の人の音を聞いてから自分が入るのが精一杯だったので、もっと
「サークルの音」を意識して、その時自分から出てくる音を出した方がいいの
かなと思った。
身体を動かした方がやりやすい。
まだまだ邪念が入ってしまう。やっている自分を見ているもう一人の自分がい
る。目をつむって、言葉の流れ、空気の流れだけに「集中」した方がいいのか
も。サークルの中での自分のポジション、自分が言葉を発生している時に、
今、自分が出している言葉〔音〕はこれでいいのかなと言葉を発声している。
言葉を発している自分とそれを確認している自分と2人いたような気がした。
集中しよう集中しようという思いが余計にもう一人の邪魔な自分を作ってしま
ったのかも。もっと心を無にして、自分を素の状態で、その場に存在しなけれ
ば・・・。でも、そういう自分をその状態にするのがなかなかできない。
基本テクスト発語
最初、自分はリングの外にいて、リングの外から他の人の声を聞いているよう
な感覚があった。見られている、聞かれているという意識が働いてしまい、な
かなか自分の声・感情を出すこと、聞くことに集中できない。
そんなの関係なく、もっと自分の中にあるものだけをはきだす事ができたらよ
かった。もっと自分自身に集中して、リングの中に入り込んでいきたい。
全体
肩に力が入っている、背筋が曲がっている、腰が入らない。「基本姿勢」がな
かなかできない。個人的に首が痛くてある一定の姿勢をとるのが辛い。まだフ
ァリファリやその他についても「感覚」がつかめていない。
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活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年8月6日(水) 13:00−15:00
会場:新宿村スタジオ43
記録者:Y.NISHI
◎内容
・輪になって屈伸、伸脚などのストレッチ。首、肩やアキレス腱などもよくほぐし
ておく。
・二人一組で「気の交換」。相手の表面だけじゃなく、内面の動きも感じて対応
していく。たまにわざとずらしたり、お互いに仕掛けあっていく。何度か相手を
変えてやる。
・スクワットの姿勢で基本テクスト発語。初めは八割から、九割、九割五分と
強くしていく。
・五回のフォルムチェンジから基本テクスト発語。チェンジで身体の内面に仕
掛けて強く入る。言葉の音、テンポなどの組み立ても意識。
・指名された者が一人で基本テクスト発語。他の者はそれを受けてゆっくり動
く。基本テクスト発語をやる者は一人で場を支えるように。
・全員でささやき声から基本テクスト発語。終わったら今度は全員ピークから
基本テクスト発語。とにかくエネルギーを落とさないように。抑えた声でも内圧
は高く。
・休憩。
・基本テクストでファリファリ・サークル。入りの甘さ、中で支えられていないテ
ンションの低さ、流れの作り方の甘さなど、今日もたくさん指摘を頂きました。
入りの甘さや抜けるタイミングは自分も含めまだまだな感じ。意識しながら場
数踏まないと駄目ですね。
○感想
今日もなんとなく駄目でした。なんと言うか、相変わらず内面に動かせるもの
がなくなってしまっている感じ。何とか内側を探ってみるが、弱い、抜けてる感
じがする。実際注意されてるし。サークルに関しては、以前よりは場がもって
るかどうか、とかを見る(感じる)目は身についてきてる気はします。基本テク
スト発語は弱っていますが…。なんともはや。最近はどうも、自分が何をした
いのかさっぱりわからなくなってきてしまいました。はたして自分は芝居がした
いのだろうか。何がしたくてここにいるのか。さっぱりです。今度の創作が終わ
ったらしばらく旅に出ようかと思っています。何か変わるかな。変わんないと困
るな。
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活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年9月10日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・まずはいつもどおり屈伸・伸脚などのストレッチから。首、肩も入念にほぐし
ておく。
・左右体重移動。背骨を柔らかく使い、上体を揺らす。体重をしっかり片足に
乗せて腰椎・脊椎・頚椎と、背骨を下から一つずつ組み立てるイメージで丁寧
にほぐす。腕や前後の動きも混ぜていく。
・ねじりを加えてF基本動作。指先まで意識を通して、羽のイメージでふわりふ
わりと動く。基本は体重移動と同じで片足重心。アクセル・ブレーキを使い、仕
掛けていく。
・二人一組で気の交流。まずはその場で。相手の動きを受けつつ、自分から
も仕掛ける。表面の動きを目で追うのではなく、相手の内圧の変化を感じて。
曲線運動と直線運動を組み合わせたりしながら、何度かやって今度は移動を
入れる。基本はスローから。回りを意識しながら動く。時々相手の動きと意識
的にワンテンポずらしたり、すばやい動きや間もつかってどんどん仕掛ける。
・二人一組で交差型からの「やよいの空」テクスト反復発語。適当な距離をと
って向かい合い、真っ直ぐ進んでも相手にぶつからないように少しずれて立
つ。少し腰を落として背筋を伸ばし、ゆっくり前に歩き出す。相手と自分のエネ
ルギーをぶつけ合い、近づくにつれて徐々に圧縮し、ボールを作るイメージ。
間合いがつまり、ここだというところで「すばらしいわ」発語に入り、身体の形も
変化させていく。相手との間合いも意識しつつ、不用意に動いて抜けないよう
に注意しつつ、ゆっくり動きながら。「やよいの空」発語も、その場を支えなが
らどんどん仕掛けていく。中心のエネルギーを落とさず、小さな声でもテンショ
ンは上がった状態で。三分から五分で、切れそうなところで切り、その場のテ
ンションを落とさないように引っ張るようにしてゆっくり下がる。徐々に姿勢を
正していき、元の状態にもどる。
●交差型からの「やよいの空」テクスト反復発語についてのお話
まずは交差型と同じく、お互いの気をぶつけ合いながら接近する。接近するこ
とによって肉体に変化がおきる。ぶつかってもかまわない。肉弾戦によって内
面に仕掛ける。また、「すばらしいわ」発語も、二人だから展開が速くなるは
ず。テンションはピークで。声は抑えたり、大きく出したり、速度も変え、受けな
がらも仕掛け、おおきな波を作るイメージでやるように、とのこと。
○感想
今日は交差型からの「やよいの空」テクスト発語をやった。今まで男は交差型
からは「おい」の反復発語の掛け合いでしかやっていなかったので少し新鮮で
した。ただ、今ひとつ粘りきれないまま早々に離れてしまうことがあったのと、
やはり波が小さすぎてまったりしてしまう感じになりがちだったのが無念。まだ
まだだなぁ自分。要領は「おい」の反復発語とほとんど変わらないはずだか
ら、もう少しそういう部分意識して頑張ろう。最近集団創作(実験創造工房『ド
ール』)の方も固まりつつあった案が白紙になったり二転三転。どうなることや
ら。
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活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年9月10日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・まずは各自ストレッチから。思い思いに自分の身体をほぐす。
・二人一組になって背中合わせになり、相手の手首をつかんで背中伸ばし。
・二人一組で「気の交換」。曲線と直線の動きを織り交ぜて相手と対応。間の
使い方に注意。『間』を無にしない。常にいつでも動ける状態で、止まっていて
も意識はフルに動いているように。対応の中で、わざと間を外して動く。これは
身体の開放の後の頭の開放。普段の固まった身体を自由にした後で、それ
を抑制する頭を持つ。相手が動いても不用意につられて動かず、動くか止ま
っているかを判断する。
・五人でファリファリ・サークル。空間構成のみのやつ。前の人を感じて、自分
が今どうあるかを判断し、移動し、形を作る。単純な動きが入っていても可。
林さんからの助言。「空間」は「空」と「間」、間は無ではない。空をどう埋める
かということを意識しながらのスタンバイの状態。間の使い方もちゃんと意識
して、空いたスペースをよく見て構成。やっていくうちに徐々に開放されて独自
のものが出てくる、とのこと。
・休憩。
・もう一度空間構成。先ほど頂いたアドバイスを意識しながらの十五分。上手
くいっているのか判らないが、ここだと思うところへ移動し形を作る。
●お話
「芝居」というものに縛られないこと。基本的に今やっていることに意味はな
い。今やったのは動きのみだが、動きの中に感情とかイメージとかが出たりし
てもいい。ただ、意味はない。意味はなくて、関係と空間のみ。でも成立する。
これだけを突きつめて舞台でやっても金は取れる。成立しているから。面白い
と思う。
○感想
空間構成をたっぷりやりました。動きにメリハリをつけたり、全員での集中・拡
散を意識したりしながら。「間」ってのは重要ですね。場の空気をかえたり、存
在感というかなんというかを重くしたり。上手く使いこなせるようにならねば。空
間構成のときの林さんの話にもなるほどなあと思いました。芝居に縛られる
な。意味はないけど、関係と空間があるから成立しているってやつです。確か
に考えてみると世界ってそういうものなんですよね。つきつめていくと、別に言
葉とか、特別な物語とか要らなくて、ただ万物が存在する空間と、それぞれの
関係があれば世界は成り立っているんですよね。スケールでかいけど。そうい
う部分踏まえて、もう少し空間構成やっていきたいなとか思いました。(半年以
上やってなかった気がしますしね)
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活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年9月24日(水) 13:00−15:00
会場: OC
記録者:A.SODA
○藤野合宿 創作ワーク 『ヌード』、『ドール』のビデオ鑑賞
○ファリファリ・基本運動〜フォルムチェンジから基本テクスト発語〜指名され
た者が基本テクスト発語、周りはその力を受ける
○Fサークル
ファリファリ・コア
フォルムチェンジの時、林さんからのコメント、勢いではなくブレーキで身体を
止める。勢いや力で状態を変化させるのではない、むしろその時、力は入ら
ない、止まる瞬間だけブレーキをかける。
ファリファリ・サークル
サークルの時、自分は見学に回った。その時今のメンバーのサークルを久し
ぶりに客観視でき、見ていて面白く、参考になりました。みんなのサークルへ
の入り方、絡み方、色々見ることができました。絡み方に関しては合宿がいい
形でワークショップに反映したのか、いつもより面白い絡み方をしていました。
H君とT君のサークル内での力の押し合い、そこにNが覆い被さる。K君が縦
横無尽に走り回るなど、今までは見ることのなかった一面を他にも幾つか見
ました。今回特に思ったのが、Sさんが変わったと思いました。今までよりも入
り方や絡み方が良く、流れをいい形で壊したり乗ってみたりと、いい対応をし
ていたと思いました。サークル終わりの後の林さんからのアドバイス、サーク
ルは、サークル全体の中にその流れの一つとして自分がいる。だがその中で
も突出した入り方をする。それと今日は集中できてたと思うと一言。
感想
見ていて、正直、凄くやりたくなった。少なからずとも自分の目には皆のFサー
クルの対応が変わったように見えたので、次回からが楽しみである。
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活動形態:演劇ワークショップ
活動日:2003年9月24日(水) 13:00−15:00
会場: OC
記録者:Y.MAMIYA
■ファリファリ(一人で)
・回転によってエネルギーを回す。身体の中心から指先、身体の隅々に流れ
てゆくように
・腕から(腕の力で)回さない。回転の芯は腰。膝のバネを使って。上半身は
それについてくる感じ。
・最初は一定の速さで。ある程度エネルギーが溜まってきたら、あえて止め
る、ゆっくりにする、などブレーキを掛けて、身体の中にエネルギーを溜める。
■ファリファリ(基礎T・二人で)
・相手を3回変えて3回。相手によって、流れや仕掛けが変わるように。
・相手の動きに合わせる。レベルが高い方が仕掛ける。同じくらいだったら、
お互いに仕掛けあう。
・移動を含めて。相手との距離、密度、スピードを感じながら合わせたり、仕掛
けたりしてゆく。
[基本での感想]
男の人の方が腰のバネが強く、鋭い傾向があるように思う。意識して合わせ
るようにしています。また、相手の癖が分かるまでが難しい。長時間やるか、
気心の知れた相手とやるかが、やり易いのでしょうが、短時間で次々に相手
が変わっていく場合、手応えを感じ始めたところで終わってしまうようです。
移動が加わると、ゆっくり詰めてゆく方がやり易い。相手との間にある空気の
密度が濃くなってゆく感じがする。早い展開は、相手が仕掛けてくれればなん
とかついてゆけるのですが、自分から仕掛ける事がまだ出来ません。仕掛け
てくれる人と組んで、練習したいところです。
■発声・発語(『サロメ』のモノローグ部分使用)
・7〜8分の力から徐々に上げてゆく
・センテンスごとに声の高さを変えてみる。スピードは変えない。
・スピードも変えてみる。自分で高さ、スピードをコントロールし、組みたてる
・体の動きも加える。組みたてに合った身体の動き。または身体の動きに合
わせた組みたて。
[発声感想]
今日は0から先…を意識して、出しきったと思ってからあえて発声してみた。
息継ぎの数を減らしたり、間を短くしたり。一度、臨界点を越えてからの方が、
抑えた声(ウィスパーだったり、細く高い声だったり)も、出しやすい気がしまし
た。
■ファリファリ・サークル
・最初は、一人があまり長く持たないように
・空間が支えきれていない、と思ったらすぐに次の者が入る。
[サークル感想]
見ていると、エネルギーが落ちている瞬間は確かに分かります。自分がや
れ、と言われたら難しいのでしょうが…。見ていて「私ならここで入るのに!」と
思う事も多々ありますが、実際そこに立つと出来ないものかもしれません。
■シアターファクトリーの成り立ちと今後
・新劇とアングラ以外の場所
・本当の意味での「実験演劇」を目指す
[感想総括]
合宿の翌日ということで、合宿のテンションがまだ続いていたような気がしま
す。と同時に肉体的には疲れも出ており、気持ちに身体がついていかない場
面もありました。体力、筋力増強が今後の目標かと…。来月からはクラス編
性も変わるとの事、私も始めて4ヶ月になるので、今後どうなるのか非常に楽
しみです。
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活動形態:演劇ワークショップA
活動日:2003年9月25日(木) 19:00−21:00
会場:西新宿KC
記録者:MAIKO
なんと林さんとマンツーマンでしたね!
藤野の感想を林さんとまじめにお話したかったのでとても好都合でした。
無事に何の誤解を生じる事もなく素直な感想を伝えることが出来て安心しまし
た。言葉って難しいので少し臆病(というより億劫??)になっています、殊人
を評価することに関しては・・・。
そして、林さんの策略にとうとう乗ってしまいました。そうなるんじゃないかな
あ、とは思ってました・・・。あまり重く考えずのめりこまずにやってみようと思い
ます。
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林英樹語録
「繰り返し稽古することの効果」
2003年9月記
N.WAKABAYASHI
基本動作は、年数かけて,繰り返し稽古することが重要です。結果をすぐに求
めると、ながつづきしません。継続することが大事です。日々精進、亀の歩み
で、です。合宿などで、ハードな稽古の後、休まずに継続すると,突然一皮剥け
たように、コツをつかまえて上達することがあります。たとえば、5年かけて体得
した技は、期間中の総時間を短期間に集中して稽古すれば得られるものでは
無くて、年数は誰にでもかかるものです。
「想像力」
人間は、想像力を働かすことによって生き延びてきました。前に立ち塞がる岩
の向こうに、目に見えない何かがある。その想像力と期待で人間は生き延び
てきた。
「我あり、故に我思う」
動作をするときには、頭で判断しない。頭は無心で,自分を客観的に見ること。
概念や予断から入るのではなく,具体的な客観的なそのものを判断することか
ら始まるようにする。予めの概念は、本質を見逃すことがおうおうにしてあっ
て、弊害になることもある。「我思う故に我あり」から「我あり,故に我思う」が身
体論だろう。
「身体の極限状態が表現の出発点」
頑張るところで止まらずに,更にその先の踏ん張るところまで身体をもってぃ
ってそこでもちこたえる。極限の状態が表現の出発点になる。楽すると身体が
だるくなる。極限までもっていくと身体の中にエネルギーが溜まってくるものだ。
「周囲に包み込まれる」
相手の声を聞いて,受け止めて,理解する。周りを感じ取って、その中に包み
込まれるようにする感度を持つ。全体を感じて,自分もその場に合った声を出
す。受身であってしかも能動的に。息は溜めて抜かない。溜めた状態で声を出
す。相手と対峙して、エネルギーを交換する。
「ファリファリの基本」
ファリファリは身体全体にエネルギーを満たすように、周囲にエネルギーの磁
場を作るようにする。肩から肘にかけて力をいれて、手の先までエネルギーを
流す。下腹にエネルギーを溜める。下半身にエネルギーを溜めて、エネルギ
ーを身体の中に満たす。丹田に溜めがあって,腰が入っていると身体が大きく
見える。これを身体の拡張と言う。地べたからのエネルギーは,足をつたって
丹田に溜める。丹田にたまったエネルギーは、手の先へと伝わって、身体の
拡張へと繋がる
「体は絶えず変化している」
動作は一定のリズムでなく、緩急や緊張の張りと緩みのリズムで変化してい
る。そんな中で、いつの時代も丹田は身体の重心を保ちつづける。
「身体の愉快」
身体論の目的は,心底からの自由と愉快でありそれを達成するのに魂の果
たす役割は大きい。芸術はそれを達成させてくれる。方法や手段に振り回され
る事無く本来の動きを主体的に行うようにする。
「身体感覚は21世紀のテーマ」
従来の頭で考えた観念論や様式論から、具体的なものをどう表現するかが今
後問われてくる。ヨーロッパの観念論から日本の歌舞伎や能の身体表現が注
目されている。世界に先駆けて、日本では古代から身体表現が文化として定
着していた。観念や予断は,本質を見逃すことが往々にしてあって観念は弊
害になることもある。
「テラ、アーツファクトリーは表現を目的にする人たちが集まる場所」
ここは、演劇を目指す俳優養成所ではなくて、いろいろな職業の人たちが年
齢に関係無く集まって、表現を目的にする人たちが集まる場所です。
平成15年9月 記
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