|
活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年6月4日(火) 19:00−21:00
会場: OC
記録者:A.SODA
*三点倒立での発声法
*【ファリファリの基本運動】からフォルムチェンジで基本テクスト発語、声量も
8割〜9割5分と上げていく
*個々で基本テクストをバリエーションを加えて発語。急激、低速な体勢の変
化を織りまぜ台詞を組み立てる
*指名された者が一人で基本テクストの発語、周りの人間はそれを受ける
*【ファリファリ・サークル】
感想
稽古終了時に林さんが「今日はファリファリサークルにいくまでに時間をかけ
て体をつくっていったので、今日のサークルはいつもより皆、集中していて良
かった」と。確かに今日のサークルはいつもより機敏にみんな対応できていた
と思う。何より自分がやっていて楽しかった。楽しいだけでは駄目だと思うが、
やっていて楽しくないものなど論外だと思うので大事なことだと思う。特に最近
悩みながらやっていたから余計に…。
今のメンバーになってまだ日も浅く、まだ、前一緒にやっていたメンバーの方
が圧倒的に長いため自分はその前のメンバーのノリ?みたいなものが染み込
んでいて、今のメンバーのノリに少々戸惑っていました。【ファリファリサーク
ル】は即興的に行い、前者の人達の流れを見て一瞬一瞬の閃きにより臨機
応変に展開していくもので、その人の感性が凄く強く出ると思います。だから
当然、人が変わればサークルも変わる。しかし今の自分は前メンバーの造り
上げる感性に馴れ過ぎてしまっていて、悩みが生じ、決断が鈍くなりがちでし
た。違って当たり前のものに問いを投げ掛け、勝手に苦悩してました。最近そ
の基本的な部分を再確認し、奥が深いものだなぁ〜と実感しました。少なくと
も今日は楽しむということができた、これからだと思う、これから今のメンバー
の独特の空間を一緒に造っていき、そこに前メンバーの時に造った感性を持
ち込んだりして、遊びたいと思う。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップA
活動日:2003年6月5日(木) 19:00−21:00
会場:新宿村7スタジオ
記録者:A.GOTOH
一ヶ月ぶりとなるワークショップ参加、やはりすぐにはできなかった。身体が思
うように動かなかった。
1 ストレッチ、まずいつものように輪になりストレッチ。
2 その後横一列になって腰を落として、少し前傾になり、ゆっくり三歩進む。
そしてその場で何か(掴む・すくう・拾う等)一動作をし(あまり意識はしないで)
また三歩で元の位置にもどる。
・この時なぜか父の顔が邪魔して、集中力が切れてしまっていた。
3 男性陣が仮面を着用し、壁を通り抜けて出て、客席に向かって出てくると
いうのをやった。舞台と見立てて、目の前には大勢の観客がいるとの設定で
行った。
・これは驚いた、久ぶりに仮面をつけているのを観てこんなにも恐ろしい物な
のかと感じた。仮面の力もあったのだが、個人たちがきっと伸びたのだろう、
夢に出てきそうなくらい怖かった。
4 輪になりそれぞれが形をつくり空間を創る(空間構成)
・四人で行ったのが少し辛そうだったけれど、観ていてどんどん空間が創られ
ていくのが分かった。それぞれに甘いところ(癖)はありました。やりたくなって
しまいましたが、まだ時間がかかりそうです・・・・。
○一ヶ月の間複雑な気持ちで毎日を過ごしていた。家庭環境は改善されるこ
となく、日々の実家暮らしが私にとってマイナスになっていることは間違いな
い。ワークショップ休み中は林さんにも気にかけて頂いてメールを何通か貰っ
た。しかし返信をすることが出来ない、前向きな気持ちにどうしてもなれない。
申し訳ない気持ちで一杯になるのだが、なかなか外とのコミュニケーションも
取る事もできなくなっていた。また外でもらってくる仕事と私が将来やりたいこ
とのギャップ、全て上手くいくことはないと心中で考えていても、やはり精神的
にきていた。精神的にくるとすぐ肌に出る。湿疹が顔中に広がり、人と会うこと
が嫌になってしまった。
私はこうでなければならないという自分自身にレッテルを張り、結局自分で自
分自身を締め付ける結果になっていたのである。しかしこのままだと本当に這
い上がれなくなってしまいそうだったので、専門学校の友人がいないアルバイ
トから少しずつ入ることにした。
そして、あるきっかけで林ゼミ同期の友人たちと話す機会があった。元気を出
せ、とか言われてないのに、なぜか楽になった。人と人がコミュニケーションを
取ることがどんなに大切なことであったか、いかに重要なことだったのか、改
めて知った。
様様な人間がいる中で、もっとも身近な父親という人と私の間で果たしてコミ
ュニケーションは取れていたのだろうか?知覚・感情・思考の伝達それぞれが
私の幼少の頃から出来ていなかったのだろうと思う。父はいつでも自分が正
しいと思い、父の考える思考の原理のもとで(使い方違いますが・・・)私たち
はこれまで生きてきた気がする。だから他の人間と話したりすることによって、
いろいろな面で刺激を受けるので嬉しくなる。
今は落ち着いて、自分のペースが掴めてきた。学校を卒業し、八月には東京
で一人暮らしを始める。自分を見つけにいく小さな旅のようだ。そこからまた
始まりだと思う。
後藤愛子という人物に出会うために私はきっとお芝居を続けているのだと思
う。
ワークショップは続けていきたいと思う。プラスになることは多い。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年6月11日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・まずは屈伸、伸脚などのストレッチから。肩、首も廻す。回転の頂点を首か
ら徐々に下げていき、背骨全体を大きく、柔らかく使いほぐしていく。
・ファリファリ基本捻転運動。軽く身体をほぐす感じで流す。
・二人一組で気の交流。まずはその場で。ファリファリ基本捻転運動から、相
手と内側の変化を感じあい、受け、仕掛けのやり取り。組を変えて何度かや
る。次にスローから場を使って動く。基本的には同じだが、スローで抑制する
ことによって溜めた力でお互いの位置を粘ってゆっくり変えたり、粘ってから
一気に早い動きで変えたりする。タイミング等はやはりお互いの呼吸をよんで
ずれないように(わざとずらすこともある)。重心をしっかりとって急な動きにも
あたふたしないように。その後、その場での気の交流だけど、急な動きを入れ
たり、途中で足の位置を変えたりして相手との間合いを変えたり、自分に仕掛
けたりしていく。腰が入っていないと急な動きでふらふらするのでしっかり腰は
入れる。
・鏡に向かってファリファリ基本捻転運動。身体を柔らかく使う。
・左右体重移動。背骨を波のように柔らかくつかい、凝り固まったエネルギー
をほぐしていく。
・四人一組で「すばらしいわ」テクスト反復発語。文字、作品としてではなく、も
っと根本の部分のサブテクストとして使う。軽く流した後、身体を使っていく。ぱ
っと動いて止める、それによって生じるエネルギーやキレ、あるいは粘った動
きからの声など、身体で仕掛けて声に厚みを加えていく。声は「個」であり、人
それぞれのもの。根元の部分から引っ張り出して取り組む。あとは序破急。ど
こで「破」か、「急」から「序」へのポイントはどこか。そういったところをシャープ
にして、もったりダラダラしない。
次は空間を使って動きながら。ガンガン動いて仕掛けていく。空間の使い方も
意識して全体の動きも。独りよがりにならない様に。
・脱力、休憩。
●お話
自分の内側を意識すること。能や歌舞伎は肉体演劇で近代演劇は頭だとよく
言われている。能には型があるが、個人個人の声という個性があり、同じ言
葉でも声が違うことで少し違った印象を受ける。型があっても「個」というもの
が確立されていないと薄っぺらくなる。浄瑠璃や義太夫も然り。とても奥が深
いため、スタートラインに立つくらいで人生終わり、というくらいの時間がかか
る。まずは自分と向き合うことから。
◎休憩あけて
・スクワットの姿勢で基本発語。八割、九割、九割五分と上げていく。次に足を
そろえて腰を深く落とし、両手を前に伸ばした姿勢で基本テクストの発語。そ
の次は後ろに反り、片手を真上に伸ばした上体で基本テクストの発語。脱
力。左右体重移動から。背骨を柔らかく使い、身体をほぐしながら。腰のねじ
りを入れてファリファリの基本動作。スロー。エネルギーか抜けないように指先
まで意識する。止めて、5回チェンジから基本テクスト発語。自分に仕掛けて、
テンション高く。組み立てなども意識。脱力、ファリファリの基本運動。のど元
に集まったエネルギーを全身に分散させる。3回チェンジから基本テクスト発
語。二組に分かれて同じことを2、3回交代でやる。最初の一声で強く踏み込
んで、声の強さや出し方、速さなどの組み立てを意識して。今度は基本テクス
ト発語の途中で体勢の変化も交えつつ。体勢が変われば声の出方も変わる。
それを利用して組み立てる。ただ、体勢を変えることでエネルギーが抜けない
ように注意。何度かやって、今日の稽古は終了。
○感想
今回は今まで習ってきた事を思い出しながら取り組んでみました。何だかんだ
で忘れていた部分もたくさんあり、身についていないのに先のことばかりにと
らわれていた自分を恥ずかしく思います。気の交流の時は相手は勿論、自分
の呼吸も意識するといいという事、「すばらしいわ」テクスト反復発語のときは
全体のテンションの波や、「破」のタイミング、場を使って動く時は集中と拡散
を意識したり。そのほか色々。いっぱい習ってきたのに忘れちゃいかんだろ
自分、といった感じです。ただ、今日はそんなことばかり頭をかすめて、身体と
頭の連結がぎこちなく、あまり上手くはいきませんでした。ついでに言うと、先
週お休みを頂いたのにまだ精神状態は不安定で…。内面が空っぽってファリ
ファリやる時には最悪ですね。はやく何とかします…したいです。とりあえずし
ばらくは復習しながら取り組もうと思います。昔のほうが出来てた気がするの
で…。時には過去に立ち戻るのも必要だと勝手に思い込み、これから先を頑
張っていきます。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップC
活動日:2003年6月11日(水) 19:00−21:00
会場: 新宿村7スタジオ
記録者:T.NAKAUCHI
○本日のメニュー
9、ストレッチ
10、ファリファリ(ファリファリ基本動作))
●2人1組になり、その場で交流
●2人1組になり、交流しながら動く
●2人1組になり、その場で交流
●鏡に向かって
●左右の体重移動
●4人1組になり声だけでファリファリ基礎U
●4人1組になりその場でファリファリ基礎U
●4人1組になり空間をつかってファリファリ基礎U
11、お話…声について
12、休憩
13、基本テクストを使っての稽古
●また割りの姿勢で8割の力で
●両手を前に出して、爪先立ちでお尻を10cmあげてしゃがんだ体勢で
●膝をつき、手は上に、顔を上げ天井を見上げた体勢で
●ファリファリ(捻転運動)→チェンジ→基本テクスト発語
●2組に分かれて、ファリファリ(捻転運動)→チェンジ→基本テクスト発語
●選ばれた6人で
14、お話…日本語のすばらしさ。ファリファリについて
○詳しい内容
2、ファリファリ(基礎T)…2人1組になり、腰の回転を使った動きを中心に、
相手との気の交流をして、相手を受けたり自分から仕掛けたりしながら、動き
の強弱を変えて行う。場所は移動しない。
次に、以前からファリファリをやっている人で2人1組になり、最初のものに場
所移動を含めた動きを行った。何回かその場でお互いの動きを合わせてい
き、動ける間ができたら、片足をゆっくり前に出し、そして腰を中心にした回転
運動でお互いの位置を入れ替わる。そしてまたその場で気の交流を行うのが
基本的な動き方になっていた。動きのスピードはその時によって違う。スペー
スを広く使って動く。
今度は4月以降にワークショップに参加した人たちで2人1組になり、最初の
ものにその場の足の移動を加えた動きを行った。
ファリファリ(基本運動)は腰をいれて動かないと、回転での移動や、スローの
動きに急に変わったときなど即座に対応ができない。2人1組で行うときは、
始めのうちは相手の見た目のスピードにあわせ動きの強さを変化させていく。
そして徐々になれてきたら、お互いの内面の動きを感じて動いていく。1人の
世界に入ってしまうのではなく、相手を感じていくことが大切なのだと思った。
次は個人で鏡に向かって立ち、ファリファリの動きで腰を中心にした回転運動
の動きを、それぞれが確認した。たまに鏡を見て自分がどのように動いてい
るのか、腕に力が入りすぎていたり、その逆でふにゃふにゃになりすぎてして
いたりしないか、きちんと腰が入っているかなどを確かめた。動きのスピード
にも強弱をつけ、動きにブレーキをかけて惰性でうごいたり、速いスピードで
動いたり、それぞれが様々に動いた。
そして、左右の体重移動の動きを鏡に向かって行いそれぞれで確認した。こ
の動きは、左右へ体重移動をしながら、背骨を波のようにゆっくり柔らかく動
かし、徐々にねじりを加えていく。いつもこの動きをやっていると、どんどんと
体がほぐれていき、水の中にいるような気になっていく。
4人の組を作り円になって、テクスト「すばらしいわ」「こわいわ」「どうしたのさ」
「壊れちまいそう」を使い、それぞれ1人1つの言葉を言っていく。前の人の言
葉を受けて自分の言葉を言わなければならないので、ただ言うのではなく、4
人で流れを作り、感じなくてはいけない。流れを感じ、いろいろなバリエーショ
ンで組み立てをしていく。
次にその場での動きを加えて行った。体を声にあわせて早く動かしたり、ゆっ
くり動かしたりした。力の入り方によっても、声や動きか違ってくる。頭で考え
るのではなく、体で反応して動かなければいけないと思った。
今度は選ばれた4人が空間を使っての動きを加えて行った。声の組み立ても
大切だが、空間の組み立ても大切だと思った。その時の自分の入れるポジシ
ョンをうまく見つけないと、変に間が抜けてしまうと思った。単調にならずに
色々な変化を加え、全員で流れを感じ、どんなことにも柔軟に対応できるよう
にしなくては、と思った。
3、お話…今回は声についてだった。声はみんなが同じではなく、個人個人の
声がある。そのため、同じ台詞を言っても様々なバリエーションが生まれてく
る。伝統演劇の能や歌舞伎(肉体演劇と言われている)にはそれぞれの型が
ある。しかし、個人の持つ声の違いによって同じ演目を行っても、まったく同じ
にはならない。伝統演劇の中でも浄瑠璃と義太夫の声の表現力はすごいもの
がある。しかし、その芸を習得するには長い年月と努力を必要とするので、
「やっとスタートラインに立った」と思ったときにはかなりの高齢になってしまう、
というお話でした。
5、基本テクスト発語を使っての稽古…また割りの姿勢になり、全員が8割の
力でセリフを言う。息の使い方、姿勢に気をつける。腰を落として、腹から声を
出す。
次に両手を前に出して、爪先立ちでお尻を10cmあげてしゃがんだ体勢でセリ
フを言った。次第に足が震え、お尻を下げたくなりながら必死にセリフを言っ
た。そのせいか、声に迫力があった気がした。言い終わったときには前へ崩
れるほどに足が疲労していた。
今度は膝をつき、手は上に、顔を上げ天井を見上げた体勢でセリフを言っ
た。声の出しにくい体制なので、体の状態を探りながらセリフを言った。
ファリファリ(基本運動)から、まずは5回体の形をチェンジして基本テクスト発
語。セリフの組み立て、息の使い方に注意して。再びファリファリから5回体の
形をチェンジしてから基本テクスト発語。テンションが次第に高くなっていくの
に気がつく。内側から変化を加えていく。そして、ファリファリから3回チェンジ
で基本テクスト発語。身体の一部に負荷をかけ、声を変化させたりしながら。
2組に分かれ、片方が行い片方がそれを見る。まずはファリファリからチェン
ジ3回で基本テクスト発語。セリフをただ言うのではなく、組み立てながら行
う。次にファリファリからスローな動きになり、チェンジ3回から基本テクスト発
語に踏み込んだ。そして、ファリファリからチェンジ1回で基本テクスト発語。途
中で姿勢を変えながら、声の力を強くすることを心がけながら行った。組を交
代して、ファリファリからチェンジ3回で基本テクスト発語。とにかく強く、強く声
を出す。再びファリファリからチェンジ3回で基本テクスト発語。さっきよりもも
っと強く声を出す。そして、ファリファリからチェンジ1回で基本テクスト発語。
強さだけでなく、組み立てにも注意して。
選ばれた6人で、まずはファリファリからチェンジ3回で基本テクスト発語。体
に負荷をかけ、声を強く出す。再びファリファリからチェンジ3回で基本テクスト
発語。バリエーションを加えていく。ファリファリからチェンジ1回で基本テクスト
発語。のどが限界というところまで追い詰めながら、声をとにかく強くだす。次
に1人がセリフを言い、ほかの人がそれを受ける。声の力が弱いと、その場
が成り立たない。声の影響力が重要だと思った。ラストに6人全員で基本テク
スト発語をして、終了。
8、お話…日本語にはとてもすごい力がある。「息」というひとつの言葉に「い
のち」「いきおい」などの言葉も含まれている。漢字が日本に入ってくる前から
あった言葉。それに漢字をあてはめて、今現在使っている。
ファリファリは基本となるもの。相手との間を意識する、相手の呼吸を読むこ
と、空間を感じることなど、様々なことの基本になることが含まれている。ファ
リファリができるようになれば、どんなことにも応用ができる、というお話。
今日のワークショップでは、感じることの大切さを再確認しました。流れを、相
手を、呼吸を、空間を、様々なものを感じる力を鍛えていきたいと思いました。
そして、自分の声はひとつしかないので、大切にしていきたいと思いました。フ
ァリファリには本当に色々なことが含まれていて、毎回違ったことに気づきま
す。すごいな・・・とつくづく思いました。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年6月18日(水) 13:00−15:00
会場:新宿村第7スタジオ
記録者:Y.NISHI
●お話
発声のための訓練は最初の10年が大切。で、小学校の音楽・美術・体育・国
語の授業をまとめて「演劇」の授業にしたいということなど。
よく覚えていないのですがこんな感じでした。
◎内容
・今日は壁押しから。壁に向かい、足を肩幅くらいに広げて腰を少し落とし、無
声音で「シッ、シッ」といいながら両手で壁を押す。このとき丹田に力が入って
ることを意識しながらやる。足のスタンスを広げたり、狭めたり、膝を曲げたり
伸ばしたり、色々試しながら、丹田に力が入るのはどの時かを探っていく。
・二人一組になり、向かい合って押し合い。気をつけの姿勢では踏ん張りが利
かないが、少し腰を落とすと少しは踏ん張れる、といったところから、腰を入れ
ることの大切さなどの確認。このときも丹田意識。
・しこ立ちの姿勢。足を広げてつま先は斜め45°に開き、腰を落としてやや
前傾。股関節が悲鳴をあげる。これで30秒キープ。
●ここでお話
腰が入っているから動ける。昔の日本人や山人は皆腰を入れてほかの部分
は割と抜いてたから、一日に何キロでも歩けた、と。足を曲げてやや前傾、こ
れが楽なんですと。相撲にしても、しこ立ちの状態で力を溜めて、MAXで相手
にぶつかるのだと。このとき腰が入っていないと、力が腰から逃げていくから
駄目なんですと。
・さあ、今日は徹底的に腰を入れましょう。今度は二人一組でおんぶ歩き。お
んぶしている時の姿勢が腰を落としてやや前傾になっているらしく…。これが
一番楽な姿勢だと身体が知ってるんですね。山のぼりなどの時もこういう姿勢
になるらしいです。このときも力は丹田に。「腑に落ちる」という言葉のように、
腰が据わって丹田に力が入ると、身体の軸がとれ、芯が入るそうです。
・二人一組で武士の歩き。これは腰を少し落としてやや前傾。自然体、という
奴です。これですり足で歩く。で、歩く人の下っ腹にタオルを当て、後ろから引
っ張る。しっかり姿勢が取れていると、踏ん張りが利いて前に進めるけど、腰
が抜けたり膝が伸びているとあっという間に後ろに引っ張られてしまう。腰入
れるってすごいです。
●お話
西洋人は厳つく、上半身で威嚇する硬い感じ。軍の行進にしても、手足を伸
ばして大きく動き、強そうに見せている。ナチス党の行進などはその最たる例
である。が、日本の武士などはそれとは違い、柔道の自然体、剣の正眼、合
気道などに見られるように、一見力が抜けている様に見えて隙のない、力は
入っていないがどっしりとして強そうに見える構え。力が入っていると逆にとっ
さの動きに対応できないため、よろしくありません。
・今日は徹底的に体をいじめましょう。腰を入れることを意識しつつ、スクワッ
ト発声。しっかり腰をいれ、先ほどのしこ立ちのようにしっかり足で「ハコ」を作
り、丹田意識で、ア行からパ行まで。次に、伸脚のように片足まげて片足伸ば
して、両手は前、尻を足につけないようにして「あえいうえおあお」の発声をタ
行まで。
・最後は壁に頭、背中、尻、かかとをつけて、スクワットの姿勢。膝を壁に付け
るように押してもらいながら「カサンドラ」テクスト発語。苦しい体勢で、息の詰
めなども使いながら、二行目をいつもと違う感じになるように一行目のラストで
自分を追い詰めて「破」。膝の抵抗なども上手く使うとよい。
●お話
上述の「カサンドラ」テクスト発語の稽古について。とりあえず、"自然"に。不
自然ではない声の出し方をする。要は身体の状況にあった声の出し方。感情
も大切だが、心と言うよりももっと物理的な"感情"。まずは声の出し方を身体
で覚えて、既存の感情と結びつける。息のつめなども使って。ただ感情を漠然
と意識するのではなく、その感情の時の身体の状態からの声の出方、出し方
を考える、ということです。
今日のまとめ的な話。日本人の生き方の「型」は、室町〜江戸時代にかけて
完成し、明治まで続いて、その後崩壊した。しかし組みなおすことも出来て
…。
芝居にしても、歌舞伎などは、宗家の子供などは二歳くらいから稽古が始ま
り、「型」をみっちり叩き込まれていて、高校大学などから芝居を志すものがど
うあがいても本職とのキャリアの差は埋まらないし、勝てない。しかし、アイデ
アをもらいつつ自分達なりに消化、再構築などは出来るわけで、という感じ。し
こ立ちなど、家で簡単に出来ること、普段からやってみては?と。
○感想
今回は徹底的に腰、丹田などを意識した稽古でした。踏ん張りが利く、力が入
るなど、今まで漠然と「腰を入れなきゃ」だったのが、「腰を入れるとここまで違
うんだ」ということがわかって、基礎って大切だなと改めて実感しました。最後
にやった「カサンドラ」テクストの後の話でも、感情をただ漠然と意識して引っ
張り出すのではなく、怒りなら怒り、悲しみなら悲しみ、それぞれの感情が現
れている時の身体の状態から、という考え方には「なるほどなぁ」としか言いよ
うがないほど、まさに目からうろこでした。もっと視野を広げなくてはと思いまし
た。たまにはこういった基礎の基礎からみっちりやるのもよいものです。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年6月18日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・まずはいつもどおり屈伸、伸脚などのストレッチから。各自で身体をほぐす。
・左右体重移動。背骨を柔らかく使い、エネルギーの塊をほぐして全身に分散
させる。
・足上げ腹筋からの「カサンドラ」テクスト発語。仰向けに寝て、足を90°まで
上げ、左右に倒しながらテクストに入る。足は地面にはつけない。足を倒す速
さや、タイミングによって身体に負荷をかけ、内面に仕掛けていく。これも組み
立てが大切。
・腰の回転からファリファリの基本運動。背骨を柔らかく使って色々な動きを
入れる。身体と話し、頭ではなく身体で動く。
・再び左右体重移動。途中からねじりを加えたりしていく。
・二人一組で気の交流。まずはその場で。相手の動きを受けつつ、自分から
も仕掛ける。表面の動きを目で追うのではなく、相手の内圧の変化を感じて。
二回やって今度は移動を入れる。基本はスローから。回りを意識しながら動
く。最後はすばやい動きを入れてどんどん仕掛ける。
●お話
気の交流について。意識は通っているが、力は入っていない。抜けているから
対応できる。ただし、腰が入ってないととっさの動きには対応できない。腰、丹
田は常に意識。動きにも波・メリハリがないと場がもたない。集中の度合いも
内圧の変化に対応。
・二人一組で交叉型をやる。まずはそこそこ距離をとって向かい合って立つ。
このとき真っ直ぐ進んでも相手にぶつからないように少しずれて立つ。少し腰
を落として背筋を伸ばし、ゆっくり前に歩き出す。相手と自分のエネルギーを
ぶつけ合い、近づくにつれて徐々に圧縮し、ボールを作るイメージ。間合いが
つまり、ここだというところで変化。エネルギーボールをキープしつつ、そこに
至るまで抑制し、溜めていたエネルギーを全身に送り、手を思い切り広げた
り、体と対話しつつ動く。抜けないように注意しつつ、ゆっくり相手との位置を
反転させる。中心のエネルギーを落とさず、引っ張るようにしてゆっくり下が
る。徐々に姿勢を正していき、元の状態にもどる。相手を変えて何度かやって
休憩。
◎休憩あけて
・四人一組で「すばらしいわ」テクスト発語。一人一人で仕掛け、受けなどを意
識しながら、一周一周の言い方なども起点の人を中心に組み立てていく。同
時に全体の流れも意識し、全体のテンションを限界まであげて山を作ったり、
そこから一気に変わってメリハリを利かせたりと、波を意識しながら。
●お話
とりあえず楽しむ。身体と心が愉快になる。それが演劇。
○感想
久し振りに交叉型をやって楽しかったです。あの緊張感というか緊迫感がい
いです。もしかしたらファリファリ(F式訓練法)の中で一番好きかもしれませ
ん。ただ、真ん中での粘りが足りず、割とさらっと流れてしまったので失敗した
なぁ、と思いました。「すばらしいわ」テクスト発語も、やっていて何か足りない
感じで、無駄に冷静な自分がいたりして…。これって頭で考えすぎてるってこと
なんでしょうか。やり終わっても自分の中に何も残っている感じがしないんです
よね。前までは余韻と言うか何かあったのに。多分自分の問題なんですけど
ね。稽古に集中できてないのは集中力の問題って言ってしまえばそれまでな
んですが…。自分の中で色々整理する時間が少し欲しいなぁと思う今日この
頃です。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年7月9日(水) 13:00−15:00
会場: OC
記録者:A.SODA
藤野合宿に関しての簡単な説明と今後のワークショップの説明を聞く。
「気の交流」、自分は上田、藤井、尾崎と行いました。思ったことは、自分も含
め、皆、相手への「仕掛け」が少ないと思いました。その流れに留まる状態が
長く、展開が少なく感じました。
続いて、我々にとって初の試み、「交叉型」(F基礎T-c)をやりました。
まず、林さんと説明を兼ねながら一度行った後、上田、藤井と行いました。そ
の時、違和感を感じた。林さんと行った時は、二人が近づくことによっての気
の高まり、気の高まりによる距離の限界を感じた時に、気を自分の体に流し
込み体勢を変化させること(例:手を翼のように広げる)、さらにその場の密度
の凝縮を計るため腰を落す、その状態をキープしつつゆっくり高まった気をは
がすように離れていくという一連の流れが、説明しながらのため全てではない
が、漠然と体で理解できたのだ。なんていうか林さんから放出される存在感と
いうかオーラが、凝縮されていく気≠凄くイメージさせたのだ。
だが、二人と行った時は、イメ−ジがしにくく、自分と相手によって生み出され
る気の高まりを感じにくかった。相手によってこんなにも変わるものかと驚い
た(林さんと自分達をまだ比べるには、少々驕りが過ぎると思うが)。続いて、
【交叉型】に「素晴らしいわ」を導入し、続行。ただでさえ、「素晴らしいわ」に苦
手意識を持つ僕は、勿論、苦戦しました。客観的に見ると、受けが甘く、展開
が少ない。内面的には、気の高まりが弱いため、常に似たようなテンションの
高さという感じでした。
【交叉型】の後、林さんが「サークルも交叉型も一期一会、毎日が勝負」と。確
かに。皆さん、肝に命じておきましょう。
休憩を挟み、ファリファリ・サークル。今回、自分は、根岸さんが『サロメ』テク
ストに入った時、それに対し絡みにサークル内に入ったのはいいが、その後
の受けがあまいと指摘、根岸さんも曽田の存在に動揺したのか存在が弱くな
ったと。後、上田に絡んだ時は、何かをしただけでその後が何もないと中途半
端さを指摘されました。アクションを起こすのは凄く楽しいが凄く難しい、どこま
でが限界かという境界線を見分けるのが。絡みが少なければ中途半端になっ
て展開はしないし、逆に絡み過ぎは場が弱くなる。この境界線を把握するため
には何度も何度もやるしかないと思う。だから何度も何度もやりたいと思う。
頭で理解すればできるものとは違い、毎回毎回が違うものになり、身体全てを
研ぎ澄まさなければできないから、面白い。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年6月18日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・まずはいつもどおり屈伸、伸脚などのストレッチから。各自で身体をほぐす。
・左右体重移動。背骨を柔らかく使い、エネルギーの塊をほぐして全身に分散
させる。
・足上げ腹筋からの「カサンドラ」テクスト発語。仰向けに寝て、足を90°まで
上げ、左右に倒しながらテクストに入る。足は地面にはつけない。足を倒す速
さや、タイミングによって身体に負荷をかけ、内面に仕掛けていく。これも組み
立てが大切。
・腰の回転からF基本動作。背骨を柔らかく使って色々な動きを入れる。身体
と話し、頭ではなく身体で動く。
・再び左右体重移動。途中からねじりを加えたりしていく。
・二人一組で気の交流(F基礎T-a)。まずはその場で。相手の動きを受けつ
つ、自分からも仕掛ける。表面の動きを目で追うのではなく、相手の内圧の変
化を感じて。二回やって今度は移動を入れる。基本はスローから。回りを意識
しながら動く。最後はすばやい動きを入れてどんどん仕掛ける。
●お話
気の交流について。意識は通っているが、力は入っていない。抜けているから
対応できる。ただし、腰が入ってないととっさの動きには対応できない。腰、丹
田は常に意識。動きにも波・メリハリがないと場がもたない。集中の度合いも
内圧の変化に対応。
・二人一組で交叉型をやる。まずはそこそこ距離をとって向かい合って立つ。
このとき真っ直ぐ進んでも相手にぶつからないように少しずれて立つ。少し腰
を落として背筋を伸ばし、ゆっくり前に歩き出す。相手と自分のエネルギーを
ぶつけ合い、近づくにつれて徐々に圧縮し、ボールを作るイメージ。間合いが
つまり、ここだというところで変化。エネルギーボールをキープしつつ、そこに
至るまで抑制し、溜めていたエネルギーを全身に送り、手を思い切り広げた
り、体と対話しつつ動く。抜けないように注意しつつ、ゆっくり相手との位置を
反転させる。中心のエネルギーを落とさず、引っ張るようにしてゆっくり下が
る。徐々に姿勢を正していき、元の状態にもどる。相手を変えて何度かやって
休憩。
◎休憩あけて
・四人一組でF基礎U。一人一人で仕掛け、受けなどを意識しながら、一周一
周の言い方なども起点の人を中心に組み立てていく。同時に全体の流れも意
識し、全体のテンションを限界まであげて山を作ったり、そこから一気に変わ
ってメリハリを利かせたりと、波を意識しながら。
●お話
とりあえず楽しむ。身体と心が愉快になる。それが演劇。
○感想
久し振りに交叉型をやって楽しかったです。あの緊張感というか緊迫感がい
いです。もしかしたらファリファリの中で一番好きかもしれません。ただ、真ん
中での粘りが足りず、割とさらっと流れてしまったので失敗したなぁ、と思いま
した。「すばらしいわ」テクスト発語も、やっていて何か足りない感じで、無駄に
冷静な自分がいたりして…。これって頭で考えすぎてるってことなんでしょう
か。やり終わっても自分の中に何も残っている感じがしないんですよね。前ま
では余韻と言うか何かあったのに。多分自分の問題なんですけどね。稽古に
集中できてないのは集中力の問題って言ってしまえばそれまでなんですが
…。自分の中で色々整理する時間が少し欲しいなぁと思う今日この頃です。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップB
活動日:2003年6月18日(水) 13:00−15:00
会場:OC
記録者:Y.NISHI
◎内容
・初めにビデオを見ました。オセローだったのは覚えているんですが…、内容
はよく覚えていません。ごめんなさい。
・10分休憩の後、各自ストレッチ。
・左右体重移動。背骨を柔らかく使い、エネルギーを全身に分散させる。
・腰にねじりを加えてF基本動作。指先で呼吸するようなイメージで。急激な動
きやスローも使い、身体の内側に仕掛けていく。
・スクワットの姿勢になり、八割くらいの強さで基本テクスト発語。終わったら脱
力。九割、九割五分と高めていく。今度は足をそろえ、腰を落としてやや前
傾、両手を前に出した姿勢で「ヨカナーン」発語。終わったら脱力。
・ファリファリの基本運動からスローになり、五拍のチェンジから基本テクスト
発語。フォルムチェンジにより内面に仕掛けて各々のペース・組み立てで。終
わったら脱力してもう一度。二回目は終わったら状態キープで、今度は一人
が基本テクスト発語で場を支え、残りの人が受けて動く。何人かやったら全員
で一拍踏み込んで基本テクスト発語。
・「カサンドラ」テクスト発語によるファリファリ・サークル。要領は「すばらしい
わ」テクストと同じ感じ。
●お話
ファリファリ・サークルや「ヨカナーン」テクスト発語に関して、台詞としてではな
く、音としての組み立てを考える。また、この「場」では、制度化されたものを脱
ぎ捨てる、頭の中で裸になるという状態を作れるように。
○感想
今日から昼の部に移動してきました。昼の部初日の感想は、「軽い」の一言で
す。内容どうこうではなく、稽古場としての空気が成立していない感じ。はじま
る前や休憩中などの私語も多く、稽古中にすらそういったものが聞こえてき
て、まるで集中できませんでした。根岸さん以外は全員去年同じクラスだった
というのもあるのでしょうが、それにしても、去年の夏に「休憩中に集中を切ら
した」という理由で稽古を打ち切られたり、ワークショップ前の時間に「しゃべっ
てないでストレッチでもしたらどうだ」とお叱りの言葉を頂いたりしている自分と
しては、「皆は何がしたくてここにいるんだろう」と思わずにはいられませんでし
た。楽しくやるのも結構ですが、友達に会うために来てるんじゃなくて、あくま
で芝居を習いにきてるということを意識しないと成長しないだろうと思いまし
た。まあ、最近力が落ちてる自分が言うのも何なんですが、こういうことは実
力以前の問題ですから。今回の移動、ある意味刺激にはなりました。次回創
作工房のメンバーにもなったので、何とか頑張っていこうと思います。
|
|
|
|
|
活動形態:演劇ワークショップA
活動日:2003年7月24日(木) 19:00−21:00
会場:新宿KC
記録者:T.SAKAI
活動内容
1.基礎U.軽く、身体をほぐした後、すぐ四人組で入った。
林氏曰く「ワークの目的は、言葉とじかに出会うこと。言葉と自分との間に主
観を置かない。今、ここで起きている具体、具有を感じ、生きることにある。そ
れが、リアルと言うこと。新劇が使うリアルではない。新劇が使うのはあくま
で、観念の世界だけで使っているにすぎない。」二人ずつ抜けながら、新たに
二人が加わるやり方で、言葉だけではなく、身体も動かしていく。
見ているものに感想を問う。世阿弥が目指した一つに観るものの目を高める
事があった。質の高い観衆がいい役者を育てることになる。これからは、ワー
クの記録でも何を見ていたのか、何を感じていたのか、問うていく。底が浅い
と突き返すこともあるから・・・。
MAIKOさんの動きを注視していたが三人がを言っているわずかの間に、一
度身体を崩して新しい動きを生み出している。自分の前の動きの延長やスト
ップモーションから動いていない。一度崩すことで新しい動きが生まれ、その
多様さに驚いた。
林氏曰く「普段の生活では、身体は頭の植民地になっているからまず身体を
使う。身体と脳が対等の関係を保つようにすること。それには、一度身体を日
常から解き放す。今日はしないが、ゆっくりした足取りでテクストの言葉を言う
方が、身体に言葉が縛れれやすく難しくなる。身体でも、頭でもそのどちらでも
いけない。絶えず頭が身体の末端まで神経を張り巡らせている。対等の関
係。」
2.ファリファリ・サークル(基本テクストによる)
WAクラスでは久しくやっていない。はじめは、六人。次に五人で行った。
六人の時は順番通りに入る。
五人の時、はじめは順番だが、後からは、順番通りではなく、自分がここだと
思ったときに言葉。退場しなくていい。
終わった後、林さんが語った「MAIKOさんがいいぞという感じで、言っている
ときに酒井さんが入って食っている。もっと感じなければ、ずっとがんばらなく
ていい。気配を消して、ここぞというとき入ればいいんだ。中にはいるのではな
く、どこか、冷静なクールの自分がいないといけない。そういう点、酒井さんは
観ていない。」
感想
すでに、何度もやっているワークだし、この手の話もきっと何度も聞いている
はずだが、頭と身体の対等の関係の話は、頭と身体の境界線上に立つと考
えていた(春頃まで)。自分には改めてすとんと落ちる話だった(できるかどう
かは別にして)。
今回、前回に続きだめ押しを喰らった。きっと、言われていることは同じなの
だと思う。
自分が「おい、おまえ・・・」と入ったときも『冒険していこう』といこうという気持
ちであったが、まさにこの時ここしかない時ではないのだ。人を食っているとき
も同じだと思う。「離見の見」を意識しつつもやっているうちに、目が自分の身
体の中に戻ってきてしまう。冷静さが求められるのだと思う。
この状況を打開する上で、芝居を観る事を薦められた。自分としては、観てき
ていると思っているので、きっとそれ以上に林さんの言うところの志が求めら
れているのだと思う。
自分の表現の幅を広げるとか、そんな次元で満足していないで、自分にとって
演る事の意味を問われている。もっと、高い志を持てと。
自分にとって、何が目的でやっているのかを改めて打て問うていきたい。
|
|
|