|
選択小説タイトル:『悪魔の聖者』(ガイ・エンドア著)
使用した曲:効果音「ハンズ・クラップ」、「滝の音」、「教会の朝」(ボン・ボヤー
ジュ『ベトナム』より)
このタイトルを選んだ理由は、直感的に惹かれたからです。課題を出され、近
くの本屋に行き、本のタイトルを見ている時、このタイトルに惹きつけられまし
た。
タイトルから、「自分の欲望に純粋な人」を思いました。そして欲望は人の三大
欲求の「性欲」を思いました。しかし、どう表現したらよいかわからず、当日ホ
ールで発表するまで決まったものがありませんでした。
一日目、班を発表され、山口さんと黒嵜君と三人で、お互いのタイトル・音ネタ
を聞き合いました。夜、酒井さんが合流し、再びそれぞれのものを聞きあい、
二日目から動くということで初日は終了しました。その後は音を聞きながら構
成を考える時間に使いました。
二日目、私が工房(「ドール」班、「ヌード」班)の音合わせに行っている間、他
の三人の話し合いで順番が決まりました。ホールを使用できる時間になるま
で、どんな感じで四つの素材をつないでいくか話し合いました。話し合いの最
中に、私が音響で抜けてしまう時が度々あったので、どうしても三人で話し合
っていただいたものを後から聞く、ということになってしまったのが残念です。
ホールを使用して音に合わせて動いた時、「空間がまったく使えない」と思い
ました。それぞれのパートの時、他の人にどうしていて欲しいか、全く考えがつ
かなかったのです。実際、ホールに立って、流して動いてみると、それぞれが
どうしたいかが徐々にわかっていった気がします。それをふまえて、夜、話し
合いをしました。
三日目、発表前にホールを使用できる時間をもらえたので、通して動いてみ
ました。通して気づいた所をお互いに言い合い、あとは本番の時を待ちまし
た。
本番まで、どうなるか全くわかりませんでした。一人で夜考えていて、動くスペ
ース、「自分の欲望に純粋な自分とそうではない他人、それに気づいてしまっ
た自分」という表現したいものだけを決め、どう動くか等は、その場に立った時
に決めようと思っていたからです。発表中、今までの公演中にはない緊張感と
落ち着きの中にいました。今までは公演中、どうしても人の目を気にしてしまう
自分がいたのですが、今回はそういった考えが全くなく、集中していたなあ、と
思いました。発表後、初めての感覚に自分自身驚きました。
今回の創作はとても楽しかったです。最初にあった不安は最後には全くありま
せんでした。
合宿の感想
楽しかったです。初日、創作の班を発表された時は、どーなるかと思っていま
した。本当に「いきあたりばったり」でした。お互いに持ち寄ったものを話し、あ
とは個々にどうしたいかを考えていました。
夜のビデオを観るまでの時間を、館内を歩き回ったり、近くの温泉に行ってく
つろいだり・・・・、とてものびのびと過ごしていました。夜に観た「歌舞伎ワーク
ショップ」練習風景のビデオは歌舞伎役者の方の動きがすごかったです。力
を抜いてやっても、決める所や、動きのキレはさすがだなと思いました。体に
しみこんでいるのだなと見ていて思いました。
『子供の領分』(*2001年、藤野芸術の家でFWF主催、芸術の家共催、林英樹演出で上
演された「ハイブリッドパフォーマンス」)は最初から最後まで見てみたい、と思いまし
た。きれぎれだったのですが、面白いと思い、ずっと魅入ってしまいました。た
だビデオの映像が暗くて、見えにくかった所があったのが、とても残念です。
二日目の基礎ワークは、あれだけの大人数、そして広いスペースでのファリ
ファリがとても面白かったです。やっていく内に、どんどん楽しくなり、室坂さん
の音が入ってきて更に楽しく、気持ちよくなりました。
空間構成は初めてやりました。なんだかまだわからないですが、またやりたい
と思いました。
三日目、発表は、する前は緊張していたのですが、ホールに入ると妙に落ち
着いていた自分がいました。
工房の発表は別の意味で緊張していました。
携帯の電波も届かない、自然に囲まれて、いつもの生活と全く違う空間で過ご
した三日間、初めてファリファリを一緒にやった人、創作をやた人、話をした
人、顔を合わせた人・・・、充実した三日間でした。
また、こんな合宿に参加したいと思いました。
|
|
|