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選択小説タイトル『少女地獄』(夢野久作)
今回のテーマは『差異』。3〜4人で組を構成、藤野でメンバーを発表という事
でやらせていただいた訳ですが、正直初めは少し不安でした。どうなるかいく
ら考えても予想がつかなかったからです。最初に発表されたメンバーは三人
でした。取り敢えずメンバーで集まり話し合いました。各自小説タイトル、音響
を出し合って一通り聞いて一応、考えてきた動きを発表してその日は終了。話
し合っているうちに結構楽になりました。
次の日、佐々木君が班に合流、そしてまた話し合い。ここまでの結果を佐々
木君に説明し、構成を考える事に。この日の話し合いで、差異、偶発的なも
の、要するに、動きなどを決め過ぎるよりも、最低限必要なものだけ各自確認
して、あとは舞台上に生まれる空間にいかに存在するか。即興性の強いモノ
になりそうでしたが、それはそれで楽しみになって当初の不安はどこかに飛ん
でいました。
自分が選んだ小説(タイトル)は『少女地獄』。みんなには人形みたいな感じ
で、と指示。あとは個人にまかせました。音は、なんとなく雰囲気を出すだけで
芝居に影響の出なさそうなものを用意。
そして本番・・・あっという間でした。最初はこれでも結構長いと感じていたので
すが、やってみると意外に短い感じがしました。自分なりにあったテーマが、
「自分の中にある少女的なものと、対人に向けてのトラウマ的なもの」でした。
見ている方にはどう見えたか分かりませんが、自分ではやれたほうだと思い
ます。でも、今思うと、やはりまだまだ見せられる部分はあったなと。
今回の発表は終わってから色々考えることがあり、良い経験になりました。
合宿全体の感想
普通に、三日間楽しむ事が出来ました。一日一日が充実した気持ちで送るこ
とが出来たと思います。何よりも、見慣れない人、、、、というより、久々に会っ
た仲間と稽古出来たのがうれしかったです。実際、すごく新鮮な気持ちで取り
組むことが出来たし、皆変わってきているのを見て、自分も向上したいと感じ
ました。
創作や工房(実験創造工房の発表)なども面白かったです。見るほうに対して
自分でもやる事に関してもいい勉強になりました。特に、見ていて学ぶ部分に
関してはやること以上に今回は経験になったと思います。今回、創作(工房)
において照明のお手伝いをさせていただき、直接的な創作への関与はなかっ
たものの、一部(実験・創作工房の)『ドール』『ヌード』班の稽古に携わせてい
ただいたのですが、お互い色々な事を考えて作って来たという事を凄く感じる
ことが出来ました。その分、本番を落ち着いて見られなかったのは残念です
が、違う所で良いものを感じられてよかったです。照明の仕事も楽しんでやら
せていただけました。
長そうで、結構あっという間の三日間ですが、本当に充実できたと思います。
今回はありがとうございます。
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