藤野合宿04
合宿リポート

Y.NISHI
◎藤野合宿の感想

今回は自分の作品以外にも集団創作や一部モノプレイ組の照明などもやら せていただき、いい経験になりました。

初日の演劇ワークショップ(Fメソッド)は、メンバー全員ということもあってか、 はたまた(広い)ホールと灯体(照明入り)という環境のためか、ものすごく自 由な感じで思いっきり楽しめました。やはり環境が変わるということは刺激に なって良いですね。いつものワークショップでは思いつかないような動き、声の 出し方がぽっと出てきたりして。その中でまた感じることも多々あり、空間にと らわれない、空間を感じ、相手を感じ、自分を感じるということもまた少し勉強 できた気がします。この感じを忘れずに普段の演劇ワークショップにも活かし ていきたいと思います。

自分のモノプレイは、自分的に大失敗でしたが、得たものも相応にあった気 がするので結果としてはよかったのかなと思えます。稽古場では恥をかけと言 いますし(←非公開だったからこそ言える台詞ですね…)。他の人の発表もい い刺激になりますし、あるいは他人のモノプレイを見て自分の反省点を見つけ たりも出来ましたし。実りの秋です。収穫祭をやらねば(笑)

ともあれ、今年で二度目の参加ですが、藤野は良いです。濃いです。また来 たいです。凝り固まらない自由さというものを自然に感じられた四日間でした。

根岸佳南江
合宿全体の感想

今回3泊4日の合宿は…楽しかったです!

去年はモノプレイの発表でヤケに頭が重くなっていたのと、且つ人見知りで、 ワークショップの時と夜にお酒を飲んだ以外に周りの方々と交流する事も少な く、フリーの時間も独り悶々として余裕が無かった気がします。その点今年は 集団創作が二本あったので、否が応でも人と接する時間が長く、たくさん笑っ た様な気がします。

しかし、逆に他の方々とコミュニケーションが少なかったです。せっかくの合宿 なのに交流の少ない、木曜(演劇ワークショップ・グループB)組の人とか普段 ワークショップにも来られない方ともっと話せばよかったな…と。

後、ワークショップ参加が一日だけしか出来なかったのが残念です(*二作品 出演のため)。封鎖された広いスペース、声もテンションも自然と上がり、参加 者も幅広くなって来たので、感じる空気も毎回複雑で思うこと、考える事も多 かったです。

T.SAKAI
合宿全体の感想

今回は昨年と異なり、2日目夜からの参加でした。モノプレイの数が多く、自 分とは20(歳)も離れた若者たちが何を表現に選ぼうとしているのか、興味深 く見させてもらいした。「死」をテーマとする作品が多く、そのことについて夜、 部屋で話しあえたことが今回の合宿の大きな収穫です。思えば、合宿という場 が私にとっては日常でもあったから、「さくら水産」(*月曜WSの後、しばしば 「語り合う」場になる居酒屋)でのように帰りの時刻(*新宿まで通うのに2時 間近くかかる)など気にせずいろいろ話せたのだと思います。

ワークなしで、3日目の公演を迎えることは、しんどいのですがリハーサルの 時間をもらえて取り組めたことは助かりました。昨年の集団創作といい、今回 といい、合宿そのものがいろいろ試してみる実験の場であっていいと思いま す。また、そう望みます。

K.YOSHIDA
全体感想

今回の合宿は、精神的に追い詰められた。

それは、9月中はモノプレイのことで毎日苦悩したにもかかわらず、全くどうし ていいのかわからなかった不安と、一人でやることになったことの不安と、そ のまま合宿に入ってしまったことでの不安が重なったためだ。

やはり人は一人では弱いと思った。本番前、イメージだけはぼんやりと持ち続 けていた。もう体と言葉がどう動いてくれるか、そんな曖昧な神頼みに半分頼 った。本番でやったことは、意外なほどよく覚えている、というか声が脳を通ら ずに出たような、自分が求めていた世界が体の中にすでに存在していて、そ れを引っ張り出されたような、といった感じだった。


この合宿で精神の存在を強く感じた。目に見えたりする物ではないが、二年 以上の練習の積み重ね(演劇ワークショップ)は、自分の中で思う以上に膨ら んでいたようだ。私は当分練習を続けながら、合宿で感じた精神の存在を忘 れないようにしようと思う。

M.ANDOH
合宿全体の感想

前回の合宿も参加させて頂いたのですが、今回は本当に頭を使いました。昨 年は身体、今年は頭を使うことに重点を、といった感じ。

私は演劇ワークショップに参加させて頂いて、まだ2ヶ月で、まだまだ地に足 が着かない状態。昨年の自分とどうしても比べてしまって、現在と過去の自分 が結びつかないことにイライラしている。内容もグレードアップしていて、つい てゆくことが出来ませんでした。感覚は、鈍る。早く、取り戻したいと思った。

最終日、『ヌードV』(実験創造工房、研究試演)を観て、一瞬だけど自分の中 で何か見えた気がしました。

A.MASUNAGA
合宿の感想

2泊3日の藤野合宿。初めて行った場所なので、昼夜の気温差等、戸惑う部 分も少しあったが、とても充実したものになったと思う。

いつもよりも広い場所を与えられて、空間の違うところでやるFメソッドはこん なにも違った顔を見せるのだろうかと感心した。

モノプレイ発表を通して、考えさせられる部分、考えていかなければならない 課題が見えてきたので勉強になった。

また、歳の離れている方とも、話し合うことができてとても貴重な体験だった。 未熟さを痛感したが「今だからこそ出来ること」にこだわれたような気がするの で現段階での満足はしなくてはならない。(そして次の段階に行く)


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