藤野合宿05
合宿リポートと試演会評 3

A.KUROSAWA

[合宿感想]
今回の合宿は私事で思考が少し飛んだ。初日の夜、舞台仲間が突然の事故 で死んだとの連絡が入った。悲しくはなかった。けれど、、そう、ぽつんと耳栓 したような感覚になった。
よくよく考えてみれば、そんなに親しい人でもなかったけれど、ただ身体つき や動き、声はよく覚えていて、藤野WS中、時折私はふと、ぽつん、となった。

皆、私も含め何かしら言いたがる。それが重過ぎることがある。意味なんてな いのだ。ただ跳ねたいから跳ねる。走りたいから走る。心臓が勝手に動いて いたり、傷が治っていたりもっと考えなくていいもの、テーマが無いものもあっ ていいのではと思った。


[試演会]
Aグループ
吉田:
中央に位置しながらずっと後ろ向きなのに意味があったのか、よく分からなか った。下に敷いてあったのは手紙? 

増永:
自己完結している感じ。性的な言葉を使っても「女」と言うよりは、むしろ幼児 のような印象になるのは彼女独特の個性であると思う。 

江口:
短かったので何かもうすこしあるとよい。 

大:
少年プラス被害者側や第三者、無関心者なども混ぜてみたらさらに広がるの ではないか。

Bグループ
佐藤:
スポンジケーキクリームで床を汚さないように、、とみえてしまったのがもった いない。しかし女性とケーキは相性がいい。 

長尾:
まるで老婆のようにもみえた。彼女自身は普段どんな女の子なのだろうと思っ た。 

松本:
自分の存在、操り人形。一般に青春といわれる高校時代は辛い。子供でもな く大人でもなく。 

渡邉:
お母さん、はらむ、糸の演出はいかにも岸田理生っぽい。娘というよりは彼女 自身が母、肝っ玉母さんにみえた。去年の試演会もそういえば紐だったなぁ。 あ、それが悪いといっているのではない。

Cグループ
斉藤:
私が足りないせいか、遠くに感じた。

佐原:
場面をつくろうとする真面目な姿勢がみえた。

田口:
飴が印象的。ストレートさが良いと思う。

小暮:
岸田で糸。桜の綺麗さと恐さなど彼女らしいが、範囲内という感じがしたので 予想を裏切ってもほしい。

Dグループ
酒井:
オセロは白黒つけるという事?ゲーム感覚?オセロ盤でけんぱっぱでもやる のかとおもったら、、、やらなかったか。次回に続く感じ。 

上原:遠い位置、寝転んだ状態だと、どうしても観る人に負けてしまうし、よく 聞き取れなかった。 

西:
シリアス過ぎないがゆえに、伝わる空虚さがあった。その絶望距離感、セリフ のニュアンスも私にとってはリアルに映った。 

河合:
ティッシュペーパーが効果的に使われており、動きも見せ方もよく考えられて いるなとおもった。 

長谷川:
普段劇場では出来ない藤野会場ならではの演出。時間帯も、もし夜であった らカーテン開けた時の印象が違っていただろうし、順番も最後で適正だった。


トップへ
戻る