藤野合宿05
合宿リポートと試演会評 1

S.KAWAI(外部参加) 

合宿感想
ワークショップについて普段は体験できない広さと人数に圧倒された。特にい くつもの集団からなるサークルは周りからのテンションにも後押しされ、自分 のテンションがあがるのを感じた。

違ったメンバーとの気の交流にも刺激された。自分の声の力やサークルに入 る鋭さが足りないことを感じたが、サークルに入る切り口の視点を得られたこ とは非常によかったと思う。二人組みでのファリファリではまだまだ対応しきれ ない自分の体にもどかしさを感じた。自分の頭のイメージ通りに体が動かなか ったり、体の反応に委ねきれないこともあった。もっと柔軟な発想と自由な体 にしていきたい。


 
モノプレイの感想
モノプレイではあったが、集団での表現ということでまた違った感触だった。他 のグループの作品を観てモノプレイでありながら演者同士が関わりあうことが できるのだと感じた。自分たちのグループはそれぞれ個別の作品で他の人と 接触することはなかったが、前の人たちが残していった空間に入るという連続 性を感じた。

Aグループ
二人ずつの絡み方だったので、無駄に邪魔し合うこともなくお互いを生かせて いるなと感じました。吉田さんの作品は大きい布をどう使うか楽しみにしてい たが、後ろを向いて読んでしまったので、せっかくの小物が生かしきれなかっ たように感じます。

増永さんは作品を丁寧に扱っていると感じました。もう少し展開が欲しかった です。

江口さんの作品は服装とテキストのギャップがあり、面白かったのですがもう 少し長くてもよかったかなと思います。

大さんの作品は作品としてはボールの水を飲み干すシーンなどこれ以上なく 構成がよくできていると感じましたが、同じテクストをまた使うならガラッと印象 も小物も変えて違った角度からアプローチしても面白いと思いました。


Bグループ
3人が一人に焦点をあてるという見せ方が面白かった。時には音であったり、 操り人形のようであったりと演者を際立たせていたと思う。

佐藤さんの作品はケーキがいろいろ変化していた。言葉によって上品でもあ り、艶めかしくもあり。

長尾さんの言葉の力を改めて感じた。場が緊張する声だった。少し体がこわ ばってるようにも見えましたが。

松本さんは単純そうで等身大の自分をしっかり出せていたと思う。

渡邉さんは糸の使い方がよかったと思います。糸が思念のようなものにも見 えました。


Cグループ
斉藤さんはテクストの力をさらっと流しているように見えました。もう少し深い部 分が見たかったです。

佐原さんは寒気がしました。いたいけな狂気。もっと台詞からも狂気が感じら れたらなと思いました。

田口さんはメトロノームのひんやりとした感覚と若い子がもつ乾いた感覚がマ ッチしているなと思いました。

小暮さんは雰囲気作りが凝ってると思いました。最後まで雰囲気にのまれまし た。
どちらかというとここのグループは個別でありながら場の残った雰囲気を引き 継いでいるように感じられました。

M.MATUMOTO (高校生、外部参加)

合宿感想    
今回の合宿は初の参加で、どんなものなのかもわからないし、必要以上にこ わばっていました。

ファリファリの基礎では、林さんの言った通りに肩の力を抜いて、重心の移り 方、腰のひねりに気をつけてやってみたら、前よりもふらつかなくなりました。

2人組のファリファリをやって思ったのが、みんなの動きが自由だったこと。こ んな動きもあるんだなあと…。動きとともに呼吸や間のつめ方なども多くの変 化があり、一定になっていないところが驚きでした。

わたしは見た目にばかりとらわれて、ついていくことしかできなかったです。サ ークルや「すばらしいわ」などでも感じましたが、わたしは自分の中でどこかブ レーキをかけているような気がします。型を破れないというか、自分で変化を つける力が足りなく、どこか制御しているようです。
サークルではなかなか中に入れなかったけど、「入りたい」というのと「こわい」 という気持ちがありました。

サークルのテンションの上がり方が速く、一気に持っていける人が多くて、中 にいる時は何がなんだかわからないくらいからだが熱くなり、周りの力強さを たくさん受けました。
今思うと、もうちょっと勇気を出してもっと中に入ればよかったなあと後悔して います。

この合宿で、自分の身体を少し知ることができました。テンパッてる中でもどこ か自分を客観的に見ているときもありました。何よりも周りのパワーを感じて いる時の感覚が忘れられません。普段の生活では絶対に体験できない、不 思議な3日間でした。

また参加して、あの時のような感覚になりたいと思っています。


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